論語「子曰はく、君子は和して同ぜず~」(子路 第十三 23)現代語訳・解説|君子と小人の人付き合いの違いとは?

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はじめに

今回は論語の「子曰はく、君子は和して同ぜず~」について解説をしていきます。

職場や学校で、心の中では「違うな」と思いつつも、ついつい周りの意見に頷いてしまう……。そんな経験、誰にでもありますよね。
日本には「和をもって尊しとなす」という聖徳太子の言葉があります。実は聖徳太子のこの言葉のルーツの一つとも言われるのが、今回ご紹介する「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」です。

どのようなことを言っているのか、読み取っていきましょう。

 

論語とは、孔子とその弟子たちによってまとめられた言行録。

編名:子路しろ…孔子の弟子の一人。質実剛健の人物と言われ、孔子に対して自分の意見をはっきりと言える唯一の弟子であったとされてる。そんな子路とのやりとりを中心にまとめられたパートである。
※編名とは、長い文章をいくつかのパートにわけた部分に付けられた名前

論語「子曰はく、君子は和して同ぜず~」(子路 第十三 23)現代語訳・解説

白文・書き下し文(読み仮名付き)・現代語訳・語句解説

子曰、
子し曰いはワく、
【訳】先生が言うことには、

子 男性に対する敬称。ここでは先生の意味で、『論語』においては孔子を指す。
曰はく、 言うことには

君子和而不同、
君子は和して同ぜず、
【訳】君子は人と調和するが考えなしに同意するわけではなく、

君子
徳のある人のこと。学問にも優れている人格者のこと。
は 係助詞
和して
「和す」…自分の意見と異なるものと調和すること
同ぜず
「同ず」…考えることなく同意すること

 

小人同而不和。」
小人は同じて和せず。」と。
【訳】徳のないつまらない人間は、誰にでも同調・同意するが、人とは調和しない。」と

小人 徳のないつまらない人間
は 係助詞
同じて 考えることなく同意して
和せず。」 自分の意見と異なるものと調和しない
と。 格助詞

人の意見に同意しない、といってもむやみやたらに反対するわけではありません。自分の意見と同じであれば、激しく同意します。しかし、自分と意見が違うからといって反対するわけではなく、無理して合わせるわけでもない。相手との関係が壊れないように自分の意見を伝え、調和を保つのが君子だといっているのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
仲良くはするけれど、べったり同調はしない。
一見矛盾しているようにも聞こえるこの言葉に、ストレスフリーな人間関係を築くためのコツが隠されているのではないでしょうか。

みなさんは、どのように感じましたか?

この記事を書いた人
あずき

40代、一児の母
通信制高校の国語教員

生徒が「呪文にしか見えない」という古文・漢文に、少しでも興味を持ってもらえたらと作品についてとことん調べています。

自分の生徒には直接伝えられるけど、
聞きたくても聞けない…などと困っている方にも届けたくて、ブログを始めました。

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