論語「子曰はく、吾嘗て終日食らはず~」(衛霊公 第十五 30)現代語訳・解説|一晩中考えても「益無し」の訳

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はじめに

今回は論語の「子曰はく、吾嘗て終日食らはず~」について解説をしていきます。
このお話は、孔子が自身の体験から「学ぶことの大切さ」を説いたものです。

論語とは、孔子とその弟子たちによってまとめられた言行録。

編名:衛霊公…孔子が衛の国に行った際の君主。孔子は彼を好ましく思っていなかった。
※編名とは、長い文章をいくつかのパートにわけた部分に付けられた名前

論語「子曰はく、吾嘗て終日食らはず~」(衛霊公第十五 30)現代語訳・解説

白文・書き下し文(読み仮名付き)・現代語訳・語句解説

子曰、
子し曰いはワく、
【訳】先生が言うことには、

子 男性に対する敬称。ここでは先生の意味で、『論語』においては孔子を指す。
曰はく、 言うことには

吾嘗終日不食、終夜不寝、以思。
「吾われ嘗かつて終しゅう日じつ食くらはわず、終しゅう夜や寝いねず、以もつて思おもふウ。
【訳】「私は以前に一日中食べず、一晩中寝ず、考えた(ことがあった)。

吾 わたし
嘗て 以前に
終日 一日中
食らはず、 食べず
終夜 夜通し、一晩中
寝ねず、 寝ず
以つて
「そして」というニュアンス。ここでは特に訳さなかった。
思ふ。 考える

 

無益。不如学也。」
益えき無なし。学まなぶに如しかざるなり。」と。
【訳】意味がなかった。学ぶことに及ばないのである。」と。

益 利益、効果
無し。 ない
学ぶ 学ぶこと
に 格助詞
如かざる 【比較】~に及ばない
なり。」と。 断定の助動詞「なり」終止形

一人であれやこれやと考えたり、思い悩んだりしても意味はないと言っています。書物など、先人たちから正しい知識を地道に学ぶことが大切だと自らの反省を込めて説いています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
孔子は自身の反省からただ一人で悩み続けるよりも、本を読むなど、先人に学ぶことが大切だと説いていました。

これは、現代の悩み解決にも役立つ内容なのではないでしょうか?
「考えすぎて行動できない…」
そんな時は、ぐるぐる思考から抜け出すには徹夜で悩むより、先人の知恵を学んだ方が圧倒的に早い!
そんなメッセージを、私はこの孔子の言葉から受け取りました。
みなさんは、どのように感じましたか?

この記事を書いた人
あずき

40代、一児の母
通信制高校の国語教員

生徒が「呪文にしか見えない」という古文・漢文に、少しでも興味を持ってもらえたらと作品についてとことん調べています。

自分の生徒には直接伝えられるけど、
聞きたくても聞けない…などと困っている方にも届けたくて、ブログを始めました。

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