今回は、2024年に実施された共通テストで出題されたお話を取り上げます。
『草縁集』の「車中雪」について、どのような内容だったのか、あらすじや文法上のポイントなどを押さえていきましょう。
本文は『草縁集』(国文学研究資料館所蔵)
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/200013808を参照の上、作成しました。
草縁集とは
成立:江戸時代後期
編者:天野 政徳(あまの まさのり)※国学者であり歌人でもあった
ジャンル:歌文集
今回取り上げる「車中雪」は、擬古物語と言われます。
擬古物語とは、源氏物語以降に影響を受けるなどして平安時代の貴族を主人公にした物語のことを言います。
現代でも源氏物語などを題材にした小説や漫画も、数多くありますよね。
鎌倉時代以降、すでに行われていたことで源氏物語のすごさがわかります。
2025年の共通テストでは、『源氏物語』そのものが出題されていますね。
2024年の大河ドラマで話題になったことも関係しているのでしょうか。
2014年のセンター試験以来の出題だったそうです。
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登場人物
主人公…仕事が忙しくてお出かけできていなかったが、急に思い立って桂の院へ向かう
源少将、藤式部…通常ならば主人公がお出かけの際にはお供をする風流人と名高い人物
家司、大夫、かのしぶしぶなりし人々…今回、主人公のお供をすることになった人たち
童…主人公に源少将からの手紙を届ける、見た目の好ましい子ども
院の預かり…桂の院の管理人
あらすじ(あずき解釈)
主人公は最近仕事が忙しくて、お出かけができていなかった。
「桂の院を建て増しした」って言われていたのに、全然行けてなかったし。
しかし雪に誘われて「よし、桂に行こう!」と思い立つ。
いつものお出かけに連れて行くのは源少将や藤式部たちだけど、今回は急なことだし親しい従者を4、5人連れて行くことにした。
ご機嫌で雪を楽しんでいたら、雪が消えていく…。
みんな死ぬほど嫌がってるけど、帰るのもかっこ悪いしな~。
法倫寺の法会に参加するってことにして、このままでかけることにする。
するとまた真っ暗闇になって、一面の雪景色に。
さっきまでテンションが下がりまくっていた人たちも、にっこにこ。
まだ桂ではないけど、牛車を止めて簾をあげて雪を満喫。
「月の中にいるみたいに光輝いて、なんとも言えない!」と和歌を詠む。
そうしていると、童が源少将からの手紙を持ってやってきた。
内容は、自分を置いて行ったことの恨み言…。
「雪が降り捨てられたあたりには、私の恨みだけが何重にも積もってるわ~」って。
それを読んだ主人公は、「ふふっ」っと笑って「君が来るかと思って、雪に跡をつけてきてたのに、君は知らなかったの~?」と返事を書いて「待つ」の意味を込めて折り取った松の木に結びつけて託した。
そうこうしているうちに日が暮れてきた。
月の里だけあって、月が光輝いて雪もますますキラキラしていて、素晴らしい夜だ!
そして桂の院の管理人が出てきて、「こんな風にいらっしゃるとは思わなかったので、お出迎えもできなくて…」とペコペコする。
「牛の頭に乗った雪を払います」と言っては烏帽子を落とすし、「通り道をきれいにします!」と言っては、せっかくの雪を踏みつけて台無しにする。
本人は海老みたいに手足を真っ赤にして、桂の寒さの中で風邪を引いて回ってるみたいだ。
みんなそわそわして、牛車を移動させようとするのを「そうだよな」と思いながらも、ここの景色も見過ごし難いと思う主人公であった。
草縁集「車中雪」現代語訳・解説
本文・品詞分解(語句解説)・現代語訳
おほやけごとの打ちしきりて、例の御しのび歩きなるもをさをさし給はず。
朝廷の行事が度重なって、お決まりのお忍び外出もほとんどなさらない。
語句 | 意味 |
おほやけごと | 名詞(朝廷の仕事、儀式、行事などを指す) |
の | 格助詞 |
打ちしきり | ラ行四段活用動詞「打ちしきる」(度重なる)連用形 |
て、 | 接続助詞 |
例 | 名詞(いつものこと) |
の | 格助詞 ※例の…いつもの、お決まりの |
御しのび歩き | 名詞(お忍びのおでかけ)【尊敬】作者→主人公に対する敬意 |
なる | ラ行四段活用動詞「なる」(お行きになる) |
も | 係助詞 |
をさをさ | 副詞(滅多に、ほとんど) |
し | サ行変格活用動詞「す」連用形 |
給は | ハ行四段活用補助動詞「給ふ」未然形 【尊敬】作者→主人公に対する敬意 |
ず。 | 打消の助動詞「ず」終止形 |
ここらの人の恨みおひ給へるころなりければ、
たくさんの人の恨みを買いなさる頃だったので、
語句 | 意味 |
ここら | 副詞(たくさん) |
の | 格助詞 |
人 | 名詞 |
の | 格助詞 |
恨み | 名詞(うらみ、不満) |
おひ | ハ行四段活用動詞「負ふ」(身に受ける)連用形 |
給へ | ハ行四段活用補助動詞「給ふ」已然形 【尊敬】作者→主人公に対する敬意 |
る | 完了の助動詞「り」連体形 |
ころ | 名詞 |
なり | 断定の助動詞「なり」連用形 |
けれ | 過去の助動詞「けり」已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
桂の院つくりそへ給ふものから、あからさまにも渡り給はざりしを、
桂の院を建て増しなさるけれども、少しも行かれなかったのだが、
語句 | 意味 |
桂 | 名詞(地名。現在の京都市西京区を指す) |
の | 格助詞 |
院 | 名詞(貴族の邸宅などを指す建造物) ※桂の院…『源氏物語』で光源氏が明石の君のところへ通うために立てた別邸 |
つくりそへ | ハ行四段活用動詞「つくり添ふ」(造る+付け加える=建て増すと解釈) |
給ふ | ハ行四段活用補助動詞「給ふ」連体形 【尊敬】作者→桂の院を建て増しした人への敬意 |
ものから、 | 接続助詞(~けれども) |
あからさまに | ナリ活用の形容動詞「あからさまなり」(少しも~ない)連用形 |
も | 係助詞 |
渡り | ラ行四段活用動詞「渡る」(行く)連用形 |
給は | ハ行四段活用補助動詞「給ふ」未然形 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
ざり | 打消の助動詞「ず」連用形 |
し | 過去の助動詞「き」連体形 |
を、 | 接続助詞(~だが) |
友まつ雪にもよほされてなむ、ゆくりなく思し立たすめる。
友を待つかのように後から降る雪を待って融け残っている雪に誘われて、突然思いつきなさるようだ。
語句 | 意味 |
友 | 名詞 |
待つ | タ行四段活用動詞「待つ」連体形 |
雪 | 名詞 ※友待つ雪…後から降って来る雪を待つかのように融け残っている雪 |
に | 格助詞 |
もよほさ | サ行四段活用動詞「もよほす」(誘う) |
れ | 受身の助動詞「る」連用形 |
て | 接続助詞 |
なむ、 | 係助詞 ※結び:める |
ゆくりなく | ク活用の形容詞「ゆくりなし」(思いがけない、突然だ) |
思し立た | タ行四段活用動詞「思し立つ」(決心する、思いつく)未然形 |
す | 尊敬の助動詞「す」終止形 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
める。 | 推定の助動詞「めり」連体形 【係り結び】 |

「友待つ雪」は大伴家持が「白雪の 色わきがたき 梅が枝に 友待つ雪ぞ 消え残りたる」と詠んだ歌が、もとになったと思われます。
源氏物語においては、浮舟・若菜上などで「友待つ雪」という表現が用いられています。
かうやうの御歩きには、源少将、藤式部をはじめて、
このようなお出かけには、源少将、藤式部をはじめとして、
語句 | 意味 |
かうやうの | ナリ活用の形容動詞「斯様なり」(このような)連体形 |
御歩き | 名詞(お出かけ) 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
に | 格助詞 |
は、 | 係助詞 |
源少将、 | 名詞(人名。男女ありえるが、ここでは女性か) |
藤式部 | 名詞(人名。紫式部が藤式部と呼ばれていたと言われている) |
を | 格助詞 |
はじめて、 | マ行下二段活用動詞「始む」連用形+接続助詞「て」=(はじめとして) |
今の世のいうそくと聞こゆるわかうどのかぎり、必ずしも召しまつはしたりしを、
今の世間の博識と評判になっている若い女房を全て、きまって呼び寄せて共になさっていたけれども、
語句 | 意味 |
今 | 名詞 |
の | 格助詞 |
世 | 名詞(世間) |
の | 格助詞 |
いうそく | 名詞「有職」(博識) |
と | 格助詞 |
聞こゆる | ヤ行下二段活用動詞「聞こゆ」(評判になる)連体形 |
わかうど | 名詞「若人」(若い女房) |
の | 格助詞 |
かぎり、 | 名詞(全て) |
必ず | 副詞(きまって) |
しも | 副助詞 |
召しまつはし | サ行四段活用動詞「召しまつはす」(呼び寄せて共にいさせなさる)連用形 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
たり | 存続の助動詞「たり」連用形 |
し | 過去の助動詞「き」連体形 |
を、 | 接続助詞 |
とみのことなりければ、かくとだにもほのめかし給はず、
急なこと(=急に思いついたこと)だったので、このようなことさえそれとなく言うこともならさず、
語句 | 意味 |
とみ | ナリ活用の形容動詞「頓なり」の語幹(急だ) |
の | 格助詞 「とみなり」は連体修飾格となっている |
こと | 名詞 |
なり | 断定の助動詞「なり」連用形 |
けれ | 過去の助動詞「けり」連用形 |
ば、 | 接続助詞 |
かく | 副詞(このように) ※ここでは「桂の院へと出かけること」をさす |
と | 格助詞 |
だに | 副助詞(~さえ) |
も | 係助詞 |
ほのめかし | サ行四段活用動詞「ほのめかす」(ほのかに伝える、それとなく言う)連用形 |
給は | ハ行四段活用補助動詞「給ふ」未然形 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
ず、 | 打消の助動詞「ず」連用形 |
「ただ親しき家司四人五人して」とぞおぼしおきて給ふ。
ただ親しい家の従者を四人五人連れて(行こう)」とお決めになる。
語句 | 意味 |
「ただ | 副詞(わずかに、ただ) |
親しき | シク活用の形容詞「親し」(親しい、仲がいい)連体形 |
家司 | 名詞(家の事務を担当する職員。男性を指すと考えられる) |
四人五人 | 名詞 |
し | サ行変格活用動詞「す」連用形 |
て | 接続助詞 |
(行かむ)」 | などが省略されていると考えるとよい |
と | 格助詞 |
ぞ | 係助詞 ※結び:給ふ |
おぼしおき | カ行四段活用動詞「思し置く」(心に決める)連用形 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
て | 接続助詞 |
給ふ。 | ハ行四段活用動詞「給ふ」連体形 【尊敬】作者→主人公への敬意 【係り結び】 |
やがて御車引き出でたるに、「空より花の」と打ち興じたりしも、
すぐに御車を引き出しているときに、「空より花の」と心から楽しんでいたのだが、
語句 | 意味 |
やがて | 副詞(すぐに) |
御車 | 名詞(「車」は牛車を表し、尊敬を表す接頭語「御」がついている) 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
引き出で | ダ行下二段活用動詞「引き出づ」(引き出す)連用形 |
たる | 存続の助動詞「たり」連体形 |
に、 | 接続助詞 |
「空 | 名詞 |
より | 格助詞 |
花 | 名詞 |
の」 | 格助詞 |
と | 格助詞 |
打ち興じ | サ行変格活用動詞「打ち興ず」(心から楽しむ)連用形 |
たり | 完了の助動詞「たり」連用形 |
し | 過去の助動詞「き」連体形 |
も、 | 接続助詞(~けれども) |

「空より花の」のもととなる和歌は…
冬ながら 空より花の 散りくるは 雪のあなたは 春にや あるらむ
【訳】冬であるけれども、空から花が舞い散ってくるのは、雪の向こうの方は、春であるのだろうか
という『古今和歌集』に収録された清原深養父の作品です。

「桂の院へ行く!」と決めて、ウキウキして牛車に乗りながら鼻歌交じりで「空より花の~」と、雪の和歌として有名な歌を口ずさんでいるという様子が感じ取れますね!
めでゆくまにまにいつしかと散りうせぬるは、かくてやみぬとにやあらん。
ずっと感動している間にいつの間にか散り失せてしまったのは、このようにして(雪が降るのも)終わってしまうと言うことであろうか。
語句 | 意味 |
めで | ダ行下二段活用動詞「愛づ」(感動する、心ひかれる)連用形 |
ゆく | カ行四段活用補助動詞「ゆく」(ずっと~する)連体形 |
まにま | 名詞(~につれて) |
に | 格助詞 |
いつしか | 副詞(いつの間にか) |
と | 格助詞 |
散り失せ | サ行下二段活用動詞「散り失す」連用形 |
ぬる | 完了の助動詞「ぬ」連体形 |
は、 | 係助詞 |
かくて | 副詞(このようにして) |
やみ | マ行四段活用動詞「やむ」連用形 |
ぬ | 完了の助動詞「ぬ」終止形 |
と | 格助詞 |
に | 断定の助動詞「なり」連用形 |
や | 疑問の係助詞 ※結び:ん |
あら | ラ行変格活用動詞「あり」未然形 |
ん。 | 推量の助動詞「む」連体形 【係り結び】 |
「さるはいみじき出で消えにこそ」と、人々死にかへり妬がるを、
「そうであるのは、ひどく見劣りがすることだ」と人々は死ぬほど強く嫌がるのを、
語句 | 意味 |
「さるは | 接続詞(そうであるのは) |
いみじき | シク活用の形容詞「いみじ」(ひどい、はなはだしい)連体形 |
出で消え | 名詞(見劣りがする) |
に | 格助詞 |
こそ」 | 強意の係助詞 ※結び:省略 |
と、 | 格助詞 |
人々 | 名詞(ここでは「家司四人五人」を指す) |
死にかへり | ラ行四段活用動詞「死に返る」(死ぬほど強く)連用形 ※副詞的に使われている |
妬がる | ラ行四段活用動詞「妬がる」(憎らしがる、嫌がる) |
を、 | 接続助詞 |
「げにあへなくくちをし」と思せど、「さて引きかへさむも人目悪かめり。
「本当にどうしようもなくて残念だ」とお思いになるが、「そうは言っても、もし引き返したとしたら体裁が悪いようだ。
語句 | 意味 |
「げに | 副詞(本当に) |
あへなく | ク活用の形容詞「敢へ無し」(どうしようもない)連用形 |
くちをし」 | シク活用の形容詞「口惜し」(残念だ)終止形 |
と | 格助詞 |
思せ | サ行四段活用動詞「思す」(お思いになる)已然形 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
ど、 | 接続助詞 |
「さて | 接続詞(そうは言うものの) |
引きかへさ | サ行四段活用動詞「引き返す」未然形 |
む | 仮定・婉曲の助動詞「む」(もし~としたら)連体形 |
も | 係助詞 |
人目 | 名詞(他人の見る目) |
悪か | ク活用の形容詞「悪し」の連体形「悪かる」の撥音便「悪かん」の「ん」の無表記 ※「人目悪し」を「体裁が悪い、きまりが悪い」と解釈 |
めり。 | 婉曲の助動詞「めり」終止形 |
なほ法輪の八講にことよせて」と思しなりて、ひたやりにいそがせ給ふほど、
やはり法輪寺の法華八講会にかこつけて」と次第に思いにおなりになって、ひたすらに急ぎなさるうち、
語句 | 意味 |
なほ | 副詞(やはり) |
法輪 | 名詞(京都の嵐山にある法輪寺を指す) ※『枕草子』では、代表的な寺として挙げられている |
の | 格助詞 |
八講 | 名詞(法華経の八巻を説法する行事のこと) |
に | 格助詞 |
ことよせ | サ行下二段活用動詞「事寄す」(かこつける、口実にする)連用形 |
て」 | 接続助詞 |
と | 格助詞 |
思しなり | サ行四段活用動詞「思し成る」(次第に思うようにおなりになる)連用形 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
て、 | 接続助詞 |
ひたやりに | 副詞(ひたすらに) |
急が | ガ行四段活用動詞「急ぐ」未然形 |
せ | 尊敬の助動詞「す」連用形 作者→主人公への敬意 ※使役で「(牛車を引く者に)急がせた」と解釈することもできるのでは? |
給ふ | ハ行四段活用補助動詞「給ふ」連体形 【尊敬】作者→主人公への敬意 |
ほど、 | 名詞(間、うち) |
又もつつ闇にくもりみちて、ありしよりけに散り乱れたれば、
またも真っ暗闇に曇りが満ちて(=一面の曇り空となり)、以前よりさらに超えて(雪が)散り乱れたので、
語句 | 意味 |
またも | 副詞(またしても) |
つつ闇 | 名詞(真っ暗闇) |
に | 格助詞 |
曇り | 名詞 |
みち | タ行四段活用動詞「満つ」(満ちる)連用形 |
て、 | 接続助詞 |
あり | ラ行変格活用動詞「あり」連用形 |
し | 過去の助動詞「き」連体形 ※「ありし」…以前の |
より | 格助詞 |
けに | ナリ活用の形容動詞「異なり」(さらに超える)連用形 |
散り乱れ | ラ行下二段活用動詞「散り乱る」連用形 |
たれ | 完了の助動詞「たり」已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
道のほとりに御車たてさせつつ見給ふに、
道のほとりに御車を立たせながら御覧になると、
語句 | 意味 |
道 | 名詞 |
の | 格助詞 |
ほとり | 名詞(かたわら) |
に | 格助詞 |
御車 | 名詞 |
たて | タ行四段活用動詞「立つ」(止める)未然形 |
させ | 使役の助動詞「さす」連用形 |
つつ | 接続助詞(~て) |
見 | マ行上一段活用動詞「見る」連用形 |
給ふ | ハ行四段活用補助動詞「給ふ」連体形 【尊敬】作者→主人公に対する敬意 |
に、 | 格助詞 |
何がしかの山、くれがしかの河原も、ただ時の間に面変はりせり。
どこそこかの山や、かれそれかの河原も、たったほんの少しの間に様子が変わっている。
語句 | 意味 |
何がし | 代名詞(どこそこ) |
か | 疑問の係助詞 |
の | 格助詞 |
山、 | 名詞 |
くれがし | 代名詞(かれそれ) |
か | 疑問の係助詞 |
の | 格助詞 |
河原、 | 名詞 |
ただ | 副詞(たった) |
時 | 名詞 |
の | 格助詞 |
間 | 名詞 ※「時の間」…ほんの少しの間 |
に | 格助詞 |
面変はり | 名詞(様子が変わること) |
せ | サ行変格活用動詞「す」未然形 |
り。 | 完了の助動詞「り」終止形 |
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