竹取物語「天の羽衣/かぐや姫の昇天(天人の中に持たせたる箱あり~)」現代語訳・解説

古文

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今回は竹取物語から「天の羽衣/かぐや姫の昇天(天人の中に、持たせたる箱あり~)」の現代語訳と解説をしていきます。

竹取物語のクライマックスです。

いよいよ天に帰るかぐや姫。

かぐや姫の思いを想像しながら、詳しく読んでいきましょう。

「天の羽衣/かぐや姫の昇天(天人の中に持たせたる箱あり~)」現代語訳・解説

本文・品詞分解・現代語訳

天人てんにんなかに、たせたるはこあり。

語句 品詞・用法・意味など
天人 名詞(天上界に住む人)
格助詞
名詞
に、 格助詞
持た タ行四段活用動詞「持つ」未然形
【使役】助動詞「す」連用形
たる 【存続】助動詞「たり」連体形
名詞
あり。 ラ行変格活用動詞「あり」終止形

【訳】天人の一人に、持たせている箱がある。

 

あま羽衣はごろもれり。

天の羽衣 名詞(天空を飛ぶことができるという天人の衣装)
入れ ラ行四段活用動詞「入る」已然形
り。 【存続】助動詞「り」終止形

【訳】(その中に)天の羽衣が入っている。

 

またあるは、不死ふしくすりれり。

また 接続詞
ある 連体詞※ここでは「別の箱」と訳す
は、 係助詞
不死の薬 名詞
入れ ラ行四段活用動詞「入る」已然形
り。 【存続】助動詞「り」終止形

【訳】また別の箱には、不死の薬が入っている。

 

一人ひとり天人てんにん言ふいう、「つぼなる御薬おおんくすりたてまつれ。

一人 名詞
格助詞
天人 名詞
言ふ、 ハ行四段活用動詞「言ふ」終止形
「壺 名詞
なる 【存続】助動詞「なり」連体形
御薬 名詞(お薬)
奉れ。 ラ行四段活用動詞「奉る」命令形(お飲みください)
【尊敬】一人の天人→かぐや姫

【訳】一人の天人が言うことには、「壺にあるお薬をお飲みください。

「奉る」は基本は謙譲語だが、
・着るもの
・食べるもの
・乗り物
が来たら尊敬語となる。
 

きたなきところものこししたれば、御心地おんここちしからものぞ。」とて、

きたなき ク活用形容詞「きたなし」連体形(けがれている)
名詞
格助詞
名詞
聞こし召し サ行四段活用動詞「聞こし召す」連用形(召し上がる)
【尊敬】一人の天人→かぐや姫
たれ 【完了】助動詞「たり」已然形
ば、 接続助詞
御心地 名詞(ご気分)
悪しから シク形容詞「悪し」未然形(悪い)
【推量】助動詞「む」連体形
もの 名詞
ぞ。」 終助詞
※ものぞ 【強い断定】~に違いない。~よ。
格助詞
て、 接続助詞

【訳】(このような)けがれている所の物を召し上がっていたので、ご気分が悪いでしょうよ。」と言って、

 

りたれば、いささかなめたまて、すこし、形見かたみとて、きぬつつとすれば、天人てんにんつつませず。

持て寄り ラ行四段活用動詞「持て寄る」連用形(持って近寄る)
たれ 【完了】助動詞「たり」已然形
ば、 接続助詞
いささか 副詞(少し)
なめ マ行下二段活用動詞「なむ」連用形(なめる)
給ひ ハ行四段活用補助動詞「給ふ」連用形
【尊敬】作者→かぐや姫
て、 接続助詞
少し、 副詞(多少)
形見 名詞(形見の品)
格助詞
て、 接続助詞
脱ぎ置く カ行四段活用動詞「脱ぎ置く」連体形(脱いで置く)
名詞(着物)
格助詞
包ま マ行四段活用動詞「包む」未然形
【意志】助動詞「む」終止形
格助詞
すれ サ行変格活用動詞「す」已然形
ば、 接続助詞
※すれば 已然形+ば【偶然条件】~ところ。~と。
在る ラ行変格活用動詞「在り」連体形
天人 名詞
包ま マ行四段活用動詞「包む」未然形
【使役】助動詞「す」未然形
ず。 【打消】助動詞「ず」終止形

【訳】持って寄ってきたので、少し、おなめになって、多少(残った薬を)、形見の品として、脱いで置いた着物に包もうとすると、(そこに)いる天人が包ませない。

「すこし」と「すくなし」の違い
すこし…少しはある
すくなし…少ししかない

 

御衣みぞでてとす。

御衣 名詞(お召し物。お着物。)ここでは「天の羽衣」を指す。
格助詞
取り出で ダ行下二段活用動詞「取り出づ」連用形
接続助詞
着せ サ行下二段活用動詞「着す」未然形(着せる)
【意志】助動詞「む」終止形
格助詞
す。 サ行変格活用動詞「す」終止形

【訳】天の羽衣を取り出して(かぐや姫に)着せようとする。

 

そのときに、かぐやひめ、「しばして。」と言ふいう

代名詞
格助詞
名詞
に、 格助詞
かぐや姫、 名詞
「しばし 副詞(しばらく。少しの間。)
待て タ行四段活用動詞「待つ」命令形
格助詞
言ふ。 ハ行四段活用動詞「言ふ」終止形

【訳】その時に、かぐや姫は、「少しの間待ちなさい。」と言う。

 

きぬせつるひとは、こころことになるなりとい

名詞
着せ サ行下二段活用動詞「着す」連用形
つる 【完了】助動詞「つ」連体形
名詞
は、 係助詞
心異に

なり活用形容動詞「心異なり」連用形(心が異なっている様子)
※ここでは他の人と違ってしまうことを指す

なる ラ行四段活用動詞「なり」
なり 【断定】助動詞「なり」終止形
格助詞
言ふ。 ハ行四段活用動詞「言ふ」終止形

【訳】「(天人が)天の羽衣を身につけさせた人は、心が他の人と違ってしまうのです。」と言う。

ここは少しわかりにくいですが、かぐや姫のセリフであることをおさえましょう。

天人に天の羽衣を着させられた人は、心が普通の人とは違ってしまうということですね。

そうです。
どのような点が普通の人と違うのかは、あとでお話します。

 

もの一言ひとこと言ひいいくべきことありけり。」と言ひいいて、ふみく。

もの 名詞
一言 名詞
言ひ置く カ行四段活用動詞「言ひ置く」終止形(言い残す。言っておく。)
べき 【当然】助動詞「べし」連体形(~ねばならない)
こと 名詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
けり 【詠嘆】助動詞「けり」終止形
格助詞
言ひ ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形
て、 接続助詞
名詞(手紙)
書く。 カ行四段活用動詞「書く」終止形

【訳】一言、言っておかなければならないことがあることよ。」と言って、手紙を書く。

 

天人てんにん、「おそし。」とこころもとながり給ふたもう

天人、 名詞
「遅し。」 ク活用形容詞「遅し」終止形(遅い)
格助詞
心もとながり ラ行四段活用動詞「心もとながる」連用形(じれったく思う)
給ふ。 ハ行四段活用補助動詞「給ふ」終止形
【尊敬】作者→天人

【訳】天人は、「遅い。」とじれったくお思いになる。

 

かぐやひめ、「ものらぬこと、なのたまそ。」とて、いみじくしずかに、朝廷おおやけ御文おんふみたてまつ給ふたもう

かぐや姫 名詞
「もの 名詞
知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形(理解する。わきまえる。)
【打消】助動詞「ず」連体形
こと 名詞
副助詞
のたまひ ハ行四段活用動詞「のたまふ」連用形(おっしゃる)
【尊敬】かぐや姫→天人
そ。」 終助詞
※な~そ 【穏やかな禁止】~しないでくれ
格助詞
て、 接続助詞
いみじく シク活用「いみじ」連用形(とても)
静かに、 ナリ活用形容動詞「静かなり」連用形
朝廷 名詞(帝)
格助詞
御文 名詞(お手紙)
奉り ラ行四段活用動詞「奉る」連用形(差し上げる)
【謙譲】作者→帝
給ふ。 ハ行四段活用補助動詞「給ふ」終止形
【尊敬】作者→かぐや姫

【訳】かぐや姫は、「もの分かりのないことを、おっしゃらないでください。」と言って、とても静かに帝へお手紙を差し上げなさる。

 

あわてぬさまなり。

あわて タ行下二段活用動詞「あわつ」未然形(慌てる)
【打消】助動詞「ず」連体形
さま 名詞(様子)
なり。 【断定】助動詞「なり」終止形

【訳】慌てない様子である。→落ち着いた様子である。

 

「かくあまたのひと賜ひたまいて、とどめさせ給へたまえど、

「かく 副詞(このように)
あまた 副詞(たくさん)
格助詞
名詞
格助詞
賜ひ ハ行四段活用動詞「賜ふ」連用形(お与えになる)
【尊敬】かぐや姫→帝
て、 接続助詞
とどめ マ行下二段活用動詞「とどむ」未然形(引き留める)
させ 【尊敬】助動詞「さす」連用形
給へ ハ行四段活用補助動詞「給ふ」已然形
※させ給ふ 二重敬語
ど、 【逆接】接続助詞

【訳】「このようにたくさんの人をお遣わしになって、(私を)お引止めなさいますが、

 

ゆるさぬ迎へむかえうでて、てまかりぬれば、口惜くちおしくかなしきこと。

許さ サ行四段活用動詞「許す」未然形
【打消】助動詞「ず」連体形
迎へ 名詞
まうで カ行変格活用動詞「まうで」連用形(やって来る)
て、 接続助詞
取り率る ワ行上一段活用動詞「取り率る」連用形(無理に連れて行く)
接続助詞
まかり ラ行四段活用動詞「まかる」連用形(高貴な方の所から退出する)
【謙譲】かぐや姫→帝
ぬれ 【完了】助動詞「ぬ」已然形
ば、 接続助詞
口惜しく シク活用形容詞「口惜し」連用形(①残念だ②不本意だ)
悲しき シク活用形容詞「悲し」連体形(①切なく悲しい②悔しい)
こと。 名詞

【訳】それを許さない迎えがやって来て、無理に連れて退出してしまうので、不本意で悔しい。

「口惜しく悲しきこと」の部分について

一般的な現代語訳は「残念で悲しい」ですが、かぐや姫が本当は帰りたくないけれど帰るしかない…という思いが強く感じられる訳になるように、ここではあえて「不本意で悔しい」と訳しました。

 

宮仕へみやづかえうまつらずなりぬるも、かくわづらしきにてはべれば。

宮仕へ 名詞(宮中に使えること)
つかうまつら ラ行四段活用動詞「つかうまつる」未然形(お仕え申し上げる)
【謙譲】かぐや姫→帝
【打消】「ず」連用形
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
ぬる 【完了】助動詞「ぬ」連体形
※なりぬる (その状態に)なってしまった
も、 係助詞
かく 副詞(このように)
わづらはしき シク活用形容詞「わづらはし」連体形(面倒だ)
名詞(境遇)
【断定】助動詞「なり」連用形
接続助詞
侍れ ラ行変格活用動詞「侍り」已然形
【丁寧】かぐや姫→帝
ば。 【原因・理由】接続助詞(~から)

【訳】宮仕えとしてお仕え申し上げないままになってしまったのも、このように面倒な境遇でございますから。

 

心得ず思し召されつらめども。

心得 ア行下二段活用動詞「心得」未然形(理解する)
【打消】助動詞「ず」連用形
思し召さ サ行四段活用動詞「思し召す」未然形(お思いになる)
【尊敬】かぐや姫→帝
【自発】助動詞「る」連用形
【強意】助動詞「つ」終止形
らめ 【現在推量】助動詞「らむ」已然形
ども。 【逆接】接続助詞

【訳】納得いかないとお思いになるでしょうが。

「心得ず」は直訳すると「事情を理解しない」となります。

ここでは「納得いかない」と訳しました。

現代的に言うと「ワケわかんない」といったところでしょうか。

 

心強こころづようけたまわらずなりにしこと、

心強く ク活用形容詞「心強し」連用形(強情だ。気が強い。)
承ら ラ行四段活用動詞「承る」未然形(お引き受け申し上げる)
【謙譲】かぐや姫→帝
【打消】助動詞「ず」連用形
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
【完了】助動詞「ぬ」連用形
【過去】助動詞「き」連体形
こと、 名詞

【訳】強情にお引き受け申し上げないままになってしまったこと、

 

なめげなるものおぼしとどめられぬるなこころにとまりはべりぬる。」とて、

なめげなる ナリ活用形容動詞「なめげなり」連体形(無礼だ)
名詞
格助詞
思し召し サ行四段活用動詞「思し召す」連用形(お思いになる)
【尊敬】かぐや姫→帝
とどめ マ行下二段活用動詞「とどむ」未然形(あとに残す)
られ 【受身】助動詞「らる」連用形
ぬる 【完了】助動詞「ぬ」連体形
なむ、 【強調】係助詞
名詞
格助詞
とまり ラ行四段活用動詞「とまる」連用形(消えずに残る)
※心にとまる 気にかかる
侍り ラ行変格活用補助動詞「侍り」連用形
【丁寧】かぐや姫→帝
ぬる。」 【完了】助動詞「ぬ」連体形
係り結びの結び部分
格助詞
て、 接続助詞

【訳】無礼者だと思われあとに残られてしまうことが、気がかりでございました。」と書いて、

つまりかぐや姫は、帝に「自分の求愛に応えずに宮仕えを断り続けた強情な女」として残り続けてしまうことが、心残りだということですね。

 

いまはとて あま羽衣はごろも おりきみをあれと 思ひおもいでける

名詞
係助詞
格助詞
接続助詞
※今はとて 「今は限りなりとて」の略(今は最後であると言って→もうお別れだからと言って)
天の羽衣  
着る カ行上一段活用動詞「着る」連体形
名詞(その時)
係助詞
名詞(あなた様)
格助詞
あはれ ナリ活用形容動詞「あはれなり」語幹(しみじみと心が動かされる)
格助詞
思ひ出で ダ行下二段活用動詞「思ひ出ず」連用形(思い出す)
ける 【詠嘆】助動詞「けり」連体形(~だった。~ことよ。)
係り結びの結び部分

【訳】もうお別れだからと言って、天の羽衣を着る時にはあなた様のことをしみじみと思い出していることよ。

 

形容動詞の語幹
語幹で文を終止することで、感動や思いを強める用法
ここでは「~と思う」と訳した。

 

 

天の羽衣を着ると、どうなるかがわかっているかぐや姫。
その瞬間に帝のことを思い出すと言っています。

 

とて、つぼくすり添へそえて、頭中将とうのちゅうじょうせて、たてまつらす。

格助詞
て、 接続助詞
壺の薬 名詞
添へ ハ行下二段活用動詞「添ふ」連用形
て、 接続助詞
頭中将 名詞
蔵人所の責任者。蔵人所は帝とその家族を公私ともにお世話する部署。
呼び寄せ サ行下二段活用動詞「呼び寄す」連用形(呼び寄せる)
て、 接続助詞
奉ら ラ行四段活用動詞「奉る」未然形(差し上げる)
【謙譲】作者→帝
す。 【使役】助動詞「す」終止形

【訳】と書いて、壺の薬を添えて、頭中将を呼び寄せて(帝に)献上させる。

 

中将ちゅうじょうに、天人てんにんりて伝ふつとう

中将 名詞
に、 格助詞
天人 名詞
取り ラ行四段活用動詞「取る」連用形(手に取る。持つ。)
て、 接続助詞
伝ふ。 ハ行下二段活用動詞「伝ふ」終止形(伝え受ける)

【訳】頭中将に、天人は(壺を)手に取って渡す。

 

中将ちゅうじょうりつれば、ふとあま羽衣はごろもうちたてまつりつれば、

中将 名詞
取り ラ行四段活用動詞「取る」連用形
つれ 【完了】助動詞「つ」已然形
ば、 接続助詞
ふと 副詞(素早く。さっと。)
天の羽衣 名詞
うち着せ サ行下二段活用動詞「うち着す」連用形(着せる。身につけさせる。)
奉り ラ行四段活用補助動詞「奉る」連用形
【謙譲】作者→かぐや姫
つれ 【完了】助動詞「つ」已然形
ば、 接続助詞

【訳】頭中将が手に取ったので、(天人は)すばやく天の羽衣を(かぐや姫に)着せ申し上げたところ、

 

おきなを、いとし、かなしとおぼしつることもせぬ。

名詞
格助詞
いとほし、 シク活用形容詞「いとほし」終止形(気の毒だ)
かなし シク活用形容詞「かなし」終止形(かわいそうだ)
格助詞
思し サ行四段活用動詞「思す」連用形
【尊敬】作者→かぐや姫
つる 【完了】助動詞「つ」連体形
こと 名詞
係助詞
失せ サ行下二段活用動詞「失す」連用形(なくなる。消える。)
ぬ。 【完了】助動詞「ぬ」終止形

【訳】翁を、気の毒だ、かわいそうだとお思いになったことも消えてしまった。

ついに、かぐや姫は天の羽衣を着せられてしまいましたね。

すると翁を思う気持ちがスッと消えてしまいます。
これがかぐや姫がなかなか天の羽衣を着たがらなかった理由です。

 

このきぬつるひとは、物思ひものおもいなくなりにければ、

この 代名詞
名詞
カ行上一段活用動詞「着る」連用形
つる 【完了】助動詞「つ」連体形
名詞
は、 格助詞
物思ひ 名詞(思い悩むこと)
なく ク活用形容詞「なし」連用形
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
【完了】助動詞「ぬ」連用形
けれ 【過去】助動詞「けり」已然形
ば、 接続助詞

【訳】この衣を着た人は、思い悩むことがなくなってしまったので、

 

くるまりて、百人ひゃくにんばかり天人てんにんして、のぼりぬ。

名詞(牛車を指すのが一般的)
格助詞
乗り ラ行四段活用動詞「乗る」連用形
て、 接続助詞
百人 名詞
ばかり 副助詞(~ほど。~ぐらい。)
天人 名詞
具し サ行変格活用動詞「具す」(引き連れる)
て、 接続助詞
昇り ラ行四段活用動詞「昇る」連用形
ぬ。 【完了】助動詞「ぬ」終止形

【訳】(かぐや姫は)牛車に乗って、百人ほどの天人を引き連れて、(天に)昇ってしまった。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

帝や翁への思いをすっかり忘れて天へと向かうかぐや姫。

別れの辛さを感じることなく天へ旅立つことは、彼女にとって幸せだったのでしょうか。

子供のころに読んだ「かぐや姫」のお話の印象では、かぐや姫は浮世離れしたお姫様なのだと思っていました。

ところが今回のお話を読んで、かぐや姫の地上への未練というものを強く感じ、切なくなりました。

かぐや姫が天の羽衣をまとった場面は映像で見ると、より印象的な場面に感じられました。

この記事を書いた人
あずき

40代、一児の母
通信制高校の国語教員

生徒が「呪文にしか見えない」という古文・漢文に、少しでも興味を持ってもらえたらと作品についてとことん調べています。

自分の生徒には直接伝えられるけど、
聞きたくても聞けない…などと困っている方にも届けたくて、ブログを始めました。

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